CILSレベルB1試験の模擬問題をやり始めた当初、音声聴取は、7問中1問不正解で割とよかったけれど、読解力問題、つまり長文問題をやったところ、あまりにも時間なさすぎ、難しすぎ、で、7問中3問しか正解しませんでした。これは、何か対策が必要だなと、思いついたのが速読力がカギなんじゃないかと・・・その対策案をまとめます。
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英語の速読攻略法からヒントを得る
TOEIC高得点を取得された先輩の速読力のメリットによると、
- 一度身につけると速読力は衰えない
- 速読力があると理解力も上がる
- 学習の選択肢がふえる(映画、本、新聞など楽しめる)
ようです。
これは英語以外の外国語にも通じそう!
そう思ったら実践するしかないでしょ!?
速読方法は7つのコツがある
指で追いながら読む
指で追いながら読むと、ある一定の速度を保って読めるようで、1単語の文字の数(アルファベット数)が多かれ少なかれ、同じ速度で読めるという事らしい。
イタリア語で例えたら
1)è
2)tutto
3)campione
4)festeggiamento
5)enogastronomica
普通に考えると1→5の順で読む速度が遅くなると思う。もし文字数が多い単語が少ない方より読む速度が遅くなるなら、それは、頭の中で音読しているからだそう。
ハハハ、音読していた。。。
頭の中で音読すると、読解する速度が落ちてしまう、典型的要因の一つらしい。
これを回避するには、指で追って読む。ある一定の速度で指でなぞって読むと、文字量関係なく、いつも同じ速度で読めるようになるらしい。
指で追って読むことによって、集中力が高まり、理解度も上がるそうだ。
自分のペースより少し早めに指を動かすのがコツらしい。慣れてきたら、少しずつ、指を動かす速度を上げ、速読力を上げるといいみたい。
念入りに1語づつ読まない
速読するためには、日本語に変換しない事。頭の中で日本語に置き換えている限り、どんだけ練習しても上達しないようです。
日本語に変換しない事に慣れたら、次のステップは、1語づつ読まないよう意識して読む。
文を1語づつ読まないようにする秘訣は2つあり、
1)慣用句や連語など、ひとかたまりで読む
2)イメージで読解する
ようです。
速読力がある人は、一般的に1語読む間に、2~5語ごと読むらしい。ただ、普段速読に慣れていない人が、一気にやろうとすると難しいので訓練が必要です。
どのようにすればよいかというと、慣用句や連語をひとかたまりで1語として、1語と同じような速度で読むといいらしい。
慣用句(le locuzioni)
1)in un batter d’occhio(突然)
2)alla meno peggio(少なくとも最悪)
3)a quattr’occhi(二人だけで)
連語(le collocazioni)
1)diametralmente opposto(正反対)
2)una guerra scoppia (戦争が勃発する)
3)cerimonia inaugurale(就任式)
「in」「un」「batter」「d’occhio」と1語づつ読まず、「in un batter d’occhio」と1単語で読むと、速度が4倍速くなる。
1単語読む速度で、慣用句や連語を意識して読むと、一度に読め、この方法に慣れてくると、少しずつ他の単語も素早く読めるようになるらしい。
もう一つは、イメージで読解する。これをすると、日本語で変換することがなくなり、速読力が目覚ましく上がるようです。
イタリア語の場合で例を挙げると
1)イタリア語→日本語→イメージ
2)イタリア語→イメージ
見て当然、後者の方が早く読めそうだね。
返り読みをしない
英語の場合、日本語と語順構成が違うので、日本語の語順で英語を読んでしまうと「帰り読み」してしまうんだそうです。これが、日本人にとって英語の速読を苦手とする理由の一つらしい。
これは、イタリア語でも同じようなことが言えそうだね。
「帰り読み」しない方法は3つあり、
1)指で追いながら読む
2)読み終えたところから隠していく
3)スラッシュリーディング(区切り読み)をする
が、いいようです。
指で追いながら読むのは、先に紹介した通りで、「帰り読み」防止にも役立つようです。
読み終えたところから隠していくには、何か隠す用紙などを用意して終えたところから隠しながら読むと、物理的に「帰り読み」がなくなる。
読み終えたところを隠しながら読むことによって、あとどれくらい読む箇所があるかわかり、達成感を感じながら読み進められるという要所がある。
スラッシュリーディング(区切り読み)については、次の項目!
スラッシュリーディング(区切り読み)をする
スラッシュリーディングをすると帰り読みがなくなるそうです。英語のスラッシュリーディングは、前から区切って読むための技で、英語の語順をスラッシュで区切って読むことに慣れると、自然に「帰り読み」がなくなるんだそうです。
これもイタリア語で、できそうだよね!
スラッシュを入れる箇所は、以下の通りの4品詞の前に入れる。
1)前置詞、副詞
2)不定詞、動名詞
3)関係詞
4)接続詞
この4品詞の前にスラッシュを入れると、文章を複雑にする要素がなくなるようです。初めは、ペンを使ってスラッシュを入れる必要があるけれど、慣れてきたら頭の中で区切れるようになるらしい。
例
La sfilata terminerà / in piazza Campo del Palio / dove ci saranno / dei cuochi volontari / che prepareranno e serviranno / al pubblico i piatti / della tradizione piemontese.
「行列は終了するでしょう / カンポデルパリオ広場で / そこでするでしょう / ボランティアの料理人たちの / 彼らが準備と提供すること / 公衆に料理 / 伝統的なピエモンテの」
スラッシュで区切れば「帰り読み」もなくなりそう!
わからない意味の表現は読み飛ばす
速読する5つ目のポイントは、わからない意味の表現は読み飛ばして読む事。試験の時ほど、読み飛ばして読んだ方が、時間が稼げて高得点につながるらしい。
ただし、基礎単語2,000語(英語の場合)を覚えていないと、読解の効率が悪くなるようです。
わからない単語があり過ぎて、読み飛ばしても意味がないので、基本レベルの単語を覚えるのが先だということ・・・。
白水社さんから出版されている「イタリア語の基本単語集」によると平均して2,200語で、私はこの単語集を持っているんですが、まだ全部覚えてないです。
まずは、基礎単語2,200語をがっちり固めないと、いけない気がしてきた・・・。
ディスコースマーカー(接続詞・副詞)に注目する
ディスコースマーカーとは、英語で言うと英文を理解するための案内役となる、接続詞、副詞のこと。
これもイタリア語で使えそう!
ディスコースマーカーが現れると、前後の文脈の意味が大きく変化する。後の文章が読み取れるので、ディスコースマーカーは重要ということです。
長文で現れるディスコースマーカーは、大きく分類して5つ「結果」「要約」「追加」「例示」「逆説」を示す接続詞や副詞があり、これを覚えておくと文章を迷わず読めて、速読の補助にもなるようです。以下は例としていくつかあげてみた。
結果
Perciò, Quindi, Dunque(したがって)
Di conseguenza, Come risultato, In seguito a(結果として)
Per questo, Per tale motivo, Per questo motivo(そのため)
要約
In breve, Insomma, Infine(要するに)
In poche parole, A farla corta, In sintesi(簡潔に言うと)
In altre parole, ossia, ovvero(言い換えると)
追加
Inortle, In aggunta, In più(加えて)
Ulteriomente, Oltre, Più avanti(さらに)
Per di più, Per giunta, Oltre a ciò(その上)
例示
Ad esempio, Per esempio(例えば)
逆説
Però, Tuttavia, Del resto(しかし)
Sebbene, Nondimeno, Benché(にもかかわらず)
D’altro canto, D’altra parte, Nell’artra mano(一方で)
目的と疑問を明確に、的を絞って読む
試験の場合、先に問題の設問を読んでから、長文の必要なところを抜粋して拾い読みをすると、読解率が上がる。
私は、長文を先に読んでから、問題に入ったから、さらに時間がかかった。
自分の必要な情報の部分だけ丁寧に読むと、時間内で問題が解ける確率が上がるという事。
これは、もう、速読術を習得するしかない!
最後に
まずは、イタリア語の基本単語2,200語を覚えるべきことが先決だ。
次に、慣用句と連語を覚える。
そして、速読術訓練をした方がよさそうだ。