イタリア語の動詞 直接法大過去形の使い方

イタリア語の動詞・直接法大過去形は、過去に起こったそれ以前の過去の時点で完了した行動を示す。さて一体どういうことか、確認しよう!

イタリア語の動詞・直接法大過去形は、助動詞の半過去形+動詞の過去分詞で形成される

まずは、動詞の語尾変化から確認しよう!

直接法大過去形の語尾変化

動詞visitare(訪れる), ricevere(受け取る), partire(出発する)を例に見てみよう!

人称visitarericeverepartire
ioavevo visitatoavevo ricevutoero partito/a
tuavevi visitatoavevi ricevutoeri partito/a
lui/lei/Leiaveva visitatoaveva ricevutoera partito/a
noiavevamo visitatoavevamo ricevutoeravamo partiti/e
voiavevate visitatoavevate ricevutoeravate partiti/e
loroavevano visitatoavevano ricevutoerano partiti/e

※スマホ、タブレットで閲覧の方で、表示が切れてる場合は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。

直接法大過去形は、直接法半過去形の助動詞動詞の過去分詞で形成される

一般的なare, ere, ire 動詞の過去分詞の語尾変化は、ato, uto, itoで、自動詞の場合は、助動詞essereを使い、単数、複数、男性、女性で語尾変化もそれぞれ変わる

イタリア語の動詞・直接法大過去形の使い方

直接法大過去形は、ある時点で起こったそれ以前の過去に完了したことを表現する

例文

Ero stanco perché avevo lavorato molto.

Ero stancoは、直接法近過去形直接法半過去形で過去のこと。avevo lavoratoは、Ero stanco前に起こった出来事を示し、直接法大過去形で表現する。
「私は、たくさん働いたから、疲れた」という感じになる。

直接法大過去形は、従属節と独立節の2種類がある

接続詞SiccomeやCheを使った従属節

例文

Siccome avevo dimenticato a casa il cellulare, non ho potuto telefonarti.

Siccomeは、原因の重要性を前もって伝える表現で使う接続詞。(理由を先にして、後で結論を述べる場合に用いる)
「私は、家に携帯電話を忘れたので、電話ができなかった。」

ちなみに、Siccomeは、冒頭で使うが、Perchéを使う場合は、文中に挿入する。
Non ho potuto telefonarti perché avevo dimenticato a casa il cellulare.

Ieri sera ho letto il libro che mi avevi consigliato il mese scorso.

接続詞cheの後が主要文となる従属的フレーズ(従属節)
直接法近過去形+che+直接法大過去形で、以前起こった過去のことを主文にある時点で完了した表現。
「昨夜、先月君が私に勧めた本を読みました。」

Ho incontrato Stefania subito dopo che tu mi avevi parlato di lei.

dopo che+直接法で(…したあとで、…してから)という表現になり、subito dopo cheで「直後に」と言う意味になる。
「君が私に彼女のことについて話していた直後に、私はステファニアに遭った。」

独立節

Ieri sono stato alla Galleria degli Uffizi: non ci ero mai stato prima e mi è piaciuta moltissimo.

Ieri sono stato alla Galleria degli Uffiziは、「昨日私はウフィツィ美術館へ行きました」という文で、「:」いったん区切られている。
ci = Galleria degli Uffizi

non ci ero mai stato primaで、「その場所に昨日の時点までに行ったことがない」ということを表し、ある時点以前のことを指しているので直接法大過去形で表現し、mi è piaciuta moltissimoで、「私はとても気に入った」という意味になる。

Perché non prendi il treno, invece di venire in macchina? Così eviti il traffico…

È vero, non ci avevo pensato!

質問と返答のフレーズ
質問「なんで、車で来る代わりに電車を利用しないの?そうすれば、交通渋滞に避けられる」
返答「そうだね!全然考えてなかった!」
ci = Perché non prendi il treno, invece di venire in macchina? Così eviti il traffico…
これも、ある時点以前のことを指しているので直接法大過去形で表現し、
non ci avevo pensato
「そのことについて、私はまったく考えてなかった」という感じになる

最後に

要点をまとめると・・・

イタリア語の動詞・直接法大過去形は

  • 直接法半過去形の助動詞+動詞の過去分詞で形成される
  • ある時点で起こったそれ以前の過去に完了したことを表現する
  • 「従属的な」フレーズの従属節と「独立した」フレーズの独立節の2種類がある
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