イタリア語の動詞、再帰形動詞・・・またもや聞きなれない文法用語だ。いったいなんなのか確認しよう!
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イタリア語の多くの動詞は再帰形で活用でき、自分自身についての動作を示す
例文をみていみよう!
1)Io lavo i piatti.(私は皿を洗う)←これは、通常の動作形動詞
2a)Io mi lavo.(私は私の体を洗う)←これは、直接的再帰形動詞
2b)Io mi lavo i denti.(私は私の歯を磨く)←これは、間接的再帰形動詞
例文1)は、i piatti(皿)をlavare(洗う)動作に対して、例文2a)、2b)の動作は、自分自身についての動作を示す。これを再帰形動詞と言う
再帰形動詞は、いつも再帰代名詞(il pronome riflessivo)をつけて使う。再帰代名詞って何?
再帰形動詞は通常使う活用形で、再帰代名詞と組み合わせてる。
再帰代名詞っていうのは、下の表で確認しよう!
主語 | 再帰代名詞(Pronomi riflessivo) |
---|---|
io | mi |
tu | ti |
lui/lei/Lei | si |
noi | ci |
voi | vi |
loro | si |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
再帰形動詞lavarsiで、どのように使うか表にしてみた。
現在形 | 未来形 | 半過去形 | 近過去形 |
---|---|---|---|
mi lavo | mi laverò | mi lavavo | mi sono lavato |
ti lavi | ti laverei | ti lavavi | ti sei lavato |
si lava | si laverà | si lavava | si è lavato |
ci laviamo | ci laveremo | ci lavavamo | ci siamo lavati |
vi lavate | vi laverete | vi lavavate | vi siete lavati |
si lavano | si laveranno | si lavavano | si sono lavati |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
再帰形動詞の過去を表すとき、つまり過去分詞を使うときは、助動詞essereを使う
動作形動詞の時は、助動詞avereを使うけど、再帰形動詞の場合は、助動詞essereと組み合わせる
動作形動詞の場合
例文
Ho lavato le calze.(私は、靴下を洗いました)
Ho asciugato i bicchieri.(私は、グラスを乾かしました)
Ho guarudato la televisione.(私は、テレビを見ました)
再帰形動詞の場合
Mi sono lavato.(私は、自分の体を洗った) Mi sono lavato le mani.(私は、自分の手を洗った)
Mi sono asciugato.(私は、自分の体を拭いた) Mi sono asciugato i capelli(私は、自分の髪の毛を乾かした)
Mi sono guardato allo specchio.(私は鏡で自分を見た)
ポイントは、再帰形動詞の場合は、助動詞essereと組み合わせること!
相互的再帰形動詞っていうのもある
人称代名詞が再帰形の意味を持たない場合は、相互的再帰形動詞もある。
どういう事かというと、noi, voi, loroの間のみで、つまり2人以上の人が、お互いに行う動作を示す。
例文
I bambini si picchiano.(子どもたちは、殴り合う)
子どもたちが、自分自身をたたくのではなく、複数の子どもが、それぞれ他の子どもをたたくことを示す。si picchianoは、loro間を指す。
Attenzione! 代名詞形動詞っていうのもあって、使い方は同じ
ちなみに、代名詞形動詞というのがあって、使い方は、再帰形動詞と同じ。
しかし、再帰形の意味ではない。
例えば、accorgersi(…に気がつく《di》), pentirsi(…を後悔する《di》), vergognarsi(…を恥じる《di》), sedersi(着席する), arrabbiarsi(腹を立てる), addormentarsi(居眠りする)など
例文:accorgersiの場合
Mi sono accorto di aver lasciato la borsa in treno.(私は、電車の中にカバンを置き忘れたことに気がついた)
accorgersiは、その行動に気がつく意味で、自分自身についての動作ではない。
ちなみに、前置詞diか、di+不定詞の形式で表現する。
最後に
要点をまとめると・・・
- 再帰形動詞は、自分自身についての動作を表現する動詞
- 再帰形動詞は、再帰代名詞 mi, ti, si, ci, vi, siと組み合わせて使う
- 再帰形動詞の過去形は、再帰代名詞と助動詞essereと過去分詞を組み合わせて使う
- 相互的再帰形動詞は、2人以上の人が、お互いに行う動作を示す
- 代名詞形動詞は、再帰形動詞と使い方は同じだが、再帰形の意味ではない。