イタリア語を勉強中の人たちは、前置詞は得意だろうか?私は、まだ聞き取れないし、使えない。イタリア人でイタリア語の先生が「イタリア人も上手く使えてないから大丈夫だ!」と言っていたけど、、それは、本当らしい。イタリア人も使えないから安心!(笑)・・・と思いたいだけど、やっぱり使えるようになりたい! 記事内容を追加改修しました。
Table of Contents
まず始めに前置詞の基本について
基本的なイタリア語の前置詞は、名詞、形容詞、代名詞、副詞の前に置く、もしくは、動詞の不定詞と組み合わせなど、いろんな方法で使う。
例えば、
La macchina di Luca è qui.
この場合、前置詞diは、Lucaとla macchinaを結び付け、la macchinaの所有者を示すために使用している。
他の例でみてみよう!
Luca abita in una casa tra i boschi.
この場合の前置詞inは、Lucaはどこに住んでいるかを示し、動詞abitareとuna casaと結び付け、さらに前置詞traは、casaとboschiを結び付け、casaはどこにあるのかを示すために使用している。
分解して考えると理解しやすくなるね!
前置詞の表現形式は4つ
イタリア語の前置詞は、以下の4つのタイプがある。
単純前置詞 Preposizioni semplici
di | a | da | in | con | su | per | tra/fra |
---|
前置詞と冠詞の結合形 Preposizioni articolate
前置詞と冠詞の組み合わせを表にしてまとめると・・・
di | a | da | in | con | su | per | tra/fra | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
il | del | al | dal | nel | con il | sul | per il | tra il / fra il |
lo | dello | allo | dallo | nello | con lo | sullo | per lo | tra lo / fra lo |
l’ | dell’ | all’ | dall’ | nell’ | con l’ | sull’ | per l’ | tra l’ / fra l’ |
i | dei | ai | dai | nei | con i | sui | per i | tra i / fra i |
gli | degli | agli | dagli | negli | con gli | sugli | per gli | tra gli / fra gli |
la | della | alla | dalla | nella | con la | sulla | per la | tra la / fra la |
l’ | dell’ | all’ | dall’ | nell’ | con l’ | sull’ | per l’ | tra l’ / fra l’ |
le | delle | alle | dalle | nelle | con le | sulle | per le | tra le / fra le |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
例えば、前置詞diでみると、
il caneの場合、前置詞+冠詞は、del cane
lo studenteの場合、前置詞+冠詞は、dello studente
l’occhioの場合、前置詞+冠詞は、dell’occhio
la bambinaの場合、前置詞+冠詞は、della bambinaとなる。
不適切な?前置詞 Preposizioni improprie
不適切って何よ!?って思いますよね。日本語の表現がわからないんですけど(汗)、単純前置詞 di, a, da, in, con, su, per, tra/fra や、単純前置詞と冠詞を組み合わせた形式以外に、副詞、形容詞と動詞の分詞は、名詞や代名詞の前に置くと前置詞の機能を持ちます。
副詞の場合: sopra, sotto, davanti, dietro, dentro, fuori, dopo, primaなど
例えば、
Vado sopra.
この場合のsopraは、場所を示す副詞で、なぜかというと、この場合は、動詞のみを指している。
I piatti sono sopra il tavolo.
となると、この場合は前置詞のsopraで、なぜかというと、名詞il tavoloの前にあり、i piatti を il tavolo と結びつけている。言い換えると、場所の目的語(il tavolo)を導いている。
形容詞の場合: vicino, lontano, salvo, lungo, secondoなど
例えば、
Questo libro è molto lungo.
この場合のlungoは、形容詞だけど
Corso Casale si trova lungo il fiume Po.
この場合は再帰動詞のtrovarsiとil fiumeと結びつける前置詞のlungoとなる。名詞il fiumeの前にあり、長さの目的語(il fiume)を導いている。
動詞の分詞の場合: eccetto, escluso, durante, mediante, rasente, nonostante, stante など
多くの場合、動詞の現在分詞や過去分詞が主で、例えば、
Luca è stato escluso dalla gara.
この場合のè stato esclusoは、動詞(escludere)の受動態だけど
C’erano tutti escluso Paolo.
この場合は前置詞のesclusoで、名詞Paoloの前にあり、除外の目的語(Paolo)を導いている。
副詞、形容詞や動詞の分詞の不適切な前置詞は、したがって、場所、時間、長さ、その他のタイプの関係を単語間で確立し、間接的に目的語を導入します。
いくつかの不適切な前置詞は、特に、人称代名詞が後に続く場合は、単純前置詞を伴うこともできます。
たとえば、davanti a noi, oltre a voi, contro di lui, senza di te, presso di loro など。
動詞の受動態や、目的語については以下の記事を参照ください。
前置詞の慣用句 Locuzioni prepositive
複数の単語で構成される前置詞のことを指す。
a causa di, di fronte a, in compagnia di, per mezzo di…
とにかく記憶するしかない・・・
最後に
前置詞di, a, da, in, con, su, per, tra/fraの使い方を掘り下げる必要があるけれど、おさらいすると・・・
イタリア語の前置詞は、名詞、形容詞、代名詞、副詞の前に置く、もしくは、動詞の不定詞と組み合わせと、4つのタイプの表現形式、Preposizioni semplici、Preposizioni articolate、Preposizioni improprie、Locuzioni prepositiveがある。
Foto di Christoph Schütz da Pixabay