イタリア語 冠詞 定冠詞の特別な使い方 常に名詞の前か?

イタリア語の冠詞は、単体で使わない、常に名詞の前にあると前回の記事でお伝えしましたが、ある特定の名詞の場合は、定冠詞を必要な時と必要でないときがあります。どのように使うか確認しよう。

定冠詞は本当に名詞の前に使うのか?

人の名前・苗字と地理的な名詞の場合は、使う場合と使わない場合がある。さっそくみてみよう!

人の名前の場合

一般的には使わないが、イタリア北部のある地域では定冠詞を使うようです。

例文

Ho visto Silvano. (私は、シルヴァノと会いました。)

イタリア北部のある地域では使うらしい

例文

Come sta il Bruno? (ブルーノさんは元気ですか?)

苗字の場合

通常、男性には定冠詞を付けず、女性名詞にはつくが、特別な場合が逆に男性名詞に定冠詞は付きます。

通常の場合

男性の場合は使わない。

例文

Ho incontrato Miniotti. (ミニオッティに偶然会った。)

女性の場合は使う。

例文

La Grasso è una brava professoressa di matematica. (グラッソさんは優秀な数学教授です。)

例外として名前が付く場合は、定冠詞はつけない。
Giovanna Grasso è una brava professoressa di matematica.

家族(もしくは夫と妻)の場合は使う。

例文

I Filippi sono veramente gentili. (ヒリッピさんたちは本当に親切です。)

男性の苗字は特別な使い方がある

官庁用語では定冠詞を使う

例文

Il Salvemini è stato interrogato dalla polizia. (サルベミニ氏は警察から尋問を受けた。)

肩書付きは定冠詞を使う

例文

Il dottor Balocco ha operato mia figlia. (バロッコ医師は、私の娘を手術をした。)

Il professor Bracco ha spiegato la lezione. (ブラッコ教授は、授業について説明をした。)

教育に関する過去の言葉で有名人を示すために定冠詞を使う

例文

Il Foscolo scrisse Le Grazie.(フォスコロは、三美神を書いた。)

地理的な名詞の場合

州、地域、大陸、大きな島、山、川、湖、海、海洋の場合は定冠詞をつける。

例文

L’Italia ha un clima temperato. (イタリアは、温暖な気候です。)

Il Danubio sfocia nel Mar Nero. (ドナウ川は、黒海に流れ込みます。)

街の名前は定冠詞を付けない。

例文

Abito a Torino. (トリノに住んでいます。)

Durante le vacanza ho visitato Firenze e Pisa. (休暇中に私はフィレンツェとピサを訪れた。)

州、地域、大陸について前置詞INが前につく場合は、定冠詞はつけない。

例文

In Italia c’è un clima temperato. (イタリアには、温帯気候があります。)

特別に限定された街の名前は、定冠詞がつく。

例文

La Torino di una volta era una città abbastanza piccola. (トリノは、かつてはかなり小さな街でした。)

サッカーチームの街の名前は、定冠詞がつく。

例文

Il Torino è tornato in serie A. (トリノが、セリエAに戻った)

La Roma ha vinto lo scudetto. (ローマは、選手権試合で優勝した。)

最後に

人の名前や苗字、街の名前は基本的に定冠詞はつかないが、場合によっては使うことがわかった。

Foto di Mahesh Patel da Pixabay

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