イタリア語の動詞の直接法半過去形・・・近過去は「完全に終わったこと」を示すけど、半過去はどうなるの?
半過去形の基本について確認しよう!
Table of Contents
イタリア語の動詞、直接法半過去形は、ある一定の期間と継続性があった過去の行動を示す
結論から言うと見出し通りだけど、まずは、語尾変化を確認して、後半に使い方を見てみよう!
直接法半過去形の一般的なare, ere, ire動詞の語尾変化
動詞parlare(話す)、credere(信じる)、sentire(聞く・感じる)を例に確認しよう!
人称 | parlare | credere | sentire |
---|---|---|---|
io | parlavo | credevo | sentivo |
tu | parlavi | credevi | sentivi |
lui/lei/Lei | parlava | credeva | sentiva |
noi | parlavamo | credevamo | sentivamo |
voi | parlavate | credevate | sentivate |
loro | parlavano | credevano | sentivano |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
直接法半過去形の語尾変化は、比較的簡単!
are, ere, ireのa, e, i,の後は、それぞれ同じ語尾変化でvo, vi, va, vamo, vate, vanoとなる。
直接法半過去形の不規則動詞の語尾変化
essere | fare | dire | bere |
---|---|---|---|
ero | facevo | dicevo | bevevo |
eri | facevi | dicevi | bevevi |
era | faceva | diceva | beveva |
eravamo | facevamo | dicevamo | bevevamo |
eravate | facevate | dicevate | bevevate |
erano | facevano | dicevano | bevevano |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
直接法半過去形の不規則動詞の語尾変化は、essere(ある), fare(する), dire(言う), bere(飲む)のみ!
語尾変化のパターンは、ほぼ同じなので覚えやすい!
直接法半過去形の使い方
ある時点で、継続性があった過去の行動を示す
例文
Ieri pioveva.(昨日、雨が降っていた)
Ieri è piovuto.(昨日、雨が降った)とも言えるけれど、昨日の時点で、朝から晩まで降っていたか明確ではなく、継続性があった過去だから、piovevaとなる
他の例でみてみよう
Ieri alle 10 dormivo.(昨日、10時に寝ていました)
Il 3 marzo ero già in Italia.(3月3日は、私はすでにイタリアに居ました)
Tre anni fa lavoravo ancora in banca.(3年前、まだ銀行で働いていました)
これすべて、ある時点で、継続性があった過去のことを指している
過去の説明をするために使う
例文
La mia casa era piccola, ma aveva un bel giardino tutto intorno.(私の家は小さかったが、周りには素敵な庭があった。)
この例文も、ある時点で、継続性があった過去のこと
過去の習慣的で反復的な行動を表現する
例文
Da bambino correvo e saltavo tutto il giorno.(子どもの頃、一日中走り跳びまわってた)
Da bambino は、子供の頃で、その時点で、継続性があった過去のことを示している
ちなみに、直接法半過去形の穴埋め問題で、Da bambino、tutto il giornoと言うフレーズがある場合は、半過去形の表現になる
他にも、Da giovane, da piccolo/a, da ragazzo/a, di solito, una volta, un tempo, prima, ogni giorno, は半過去形で使うフレーズ
ちなみに、過去と現在と比較するときは・・・
Da bambino, ero magro, ora, invece, sono grasso.
Da giovane, ero …. adesso, invece, sono …..
Una volta ero ottimist, oggi, invece, sono pessimista.
ある時点+半過去形+invece+現在形の形式で表現する。inveceを使わない時は、ora, adesso, oggi,など、現在とわかる単語を使う
過去のアクションが別のイベントと同時に発生したことを示す
一つのアクションと別のアクションの両方が、同じ継続時間であることを指す。
例文
Mentre mangiavo, guardavo la televisione.(食べながら、テレビを見ていた)
Mentreも半過去形の表現で重要なフレーズ
Attenzione! 敬称(Per Lei)に対して、何か依頼をするときも使う
例文
Volevo un caffè. あるいは、Volevo un caffè, per favore.(コーヒーをいただきたいと思います。)
バーやレストランなどで注文する際に、使うフレーズ
直接法条件法現在形Vorreiと同じで、Volevo~で、礼儀を表す使い方。
他の例文
Scusi, volevo sapere a che ora parte il treno?(すみません、電車の出発時間を知りたいのですが)
電車を利用する際、駅員や駅にいる他の乗客に聞く場合の例文だけど、
これも半過去形で礼儀を表す使い方。
最後に
要点をまとめると・・・
直接法半過去形は、中途半端な過去ではなく、
- ある一定の期間と、継続性があった過去の行動
- 直接法半過去形の語尾変化は、比較的簡単!
- Da bambino, tutto il giorno, Da giovane, da piccolo/a, da ragazzo/a, di solito, una volta, un tempo, prima, ogni giorno, Mentreは、半過去形で使うフレーズ
- Volevo~で、礼儀を表す使い方