前回のブログ記事で、言語交換アプリTandemを紹介しまして、今も継続中ですが、先日、ビデオチャットの会話中で数字の使い方を間違えたので、初心に戻って復習と失敗談を含めて、イタリア語の数字についてまとめます。
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イタリア語の数字は3パターン
基数詞、序数詞、ローマ数字の3つのパターンがあり、使い方はそれぞれあります。
イタリア語の基数詞
普段、数を数えたり計算するときに使う数字は、文法用語で基数詞といい、イタリア語では以下のようになります。
1 (uno), 2 (due), 3 (tre), 4 (quattro), 5 (cinque), 6 (sei), 7 (sette), 8 (otto), 9 (nove), 10 (dieci), 11 (undici), 12 (dodici), 13 (tredici), 14 (quattordici), 15 (quindici), 16 (sedici), 17 (diciassette), 18 (diciotto), 19 (dicianove), 20 (venti), 21 (ventuno), 22 (ventidue), … 28 (ventotto), … 30 (trenta), 40 (quaranta), 50 (cinquanta), 60 (sessanta), 70 (settanta), 80 (ottanta), 90 (novanta), 100 (cento), 1.000 (mille), 2.000 (due milla), 1.000.000 (un milione)
ちなみにイタリア語の数字で千以上になると、カンマではなくピリオドを使う。1,000ではなく1.000
小数点以下の場合は逆に、ピリオドではなくカンマを使う。0.321ではなく0,321
例えば2ユーロ99チェンテージミは、€2,99となる。
イタリア語の序数詞は男性名詞と女性名詞で表現が違う
序数詞、順序数詞とは物事の順序・順番を表す数詞である。これに対し、物事の数量を表す数詞は基数詞と呼ばれる。同音の助数詞との混同に注意。欧州の言語において序数詞は、日付や世紀、分数の分母、また1世、2世、3世…といった同名の人物の世代数などにも用いられる。
イタリア語の序数詞は、様々な方法で書くことができる。まずは1~10をみてみよう。
男性名詞 | 女性名詞 | ||
---|---|---|---|
1° | primo | 1ª | prima |
2° | secondo | 2ª | seconda |
3° | terzo | 3ª | terza |
4° | quarto | 4ª | quarta |
5° | quinto | 5ª | quinta |
6° | sesto | 6ª | sesta |
7° | settimo | 7ª | settima |
8° | ottavo | 8ª | ottava |
9° | nono | 9ª | nona |
10° | decimo | 10ª | decima |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
例えば、建物の階数の場合は、1° piano, 2° pianoなど表記する場合があるし、学校や列車などの階級の場合は、1ª classe, 2ª classeのように表記する場合がある。
11以降は、基数詞の語尾「i」をとって「esimo/a」を加えるだけ。例外もあるけど。
男性名詞 | 女性名詞 | ||
---|---|---|---|
11° | undici + esimo = undicesimo | 1ª | undicesima |
12° | dodici + esimo = dodicesimo | 2ª | dodicesima |
13° | tredicesimo | 13ª | tredicesima |
14° | quattordicesimo | 14ª | quattordicesima |
15° | quindicesimo | 15ª | quindicesima |
16° | sedicesimo | 16ª | sedicesima |
17° | diciasettesimo | 17ª | diciasettesima |
18° | diciottesimo | 18ª | diciottesima |
19° | dicianovesimo | 19ª | dicianovesima |
20° | venti + esimo = ventesimo | 20ª | ventesima |
21° | venti + esimo = ventesimo | 21ª | ventesima |
25° | venticinqesimo | 25ª | venticinqesima |
33° | torentatreesimo | 33ª | torentatreesima |
48° | quarantottesimo | 48ª | qurantottesima |
100° | centesimo | 100ª | centesima |
103° | centotreesimo | 103ª | centotreesima |
1000° | millesimo | 1000ª | millesima |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
基数詞の場合2,000以上はmillaとなるが、序数詞の場合は、2.000° (duemillesimo), 3.000° (toremillesimo), 10.000° (diecimillesimo), 1.000.000° (milionesimo)となる。
ローマ数字も併せて知っていると、もっといい!
ローマ数字は特に歴史上の人物の貴族名や年代を表すときに使う。あと、広場や通り名などもローマ数字で表記されている。まぁ、知っていて損はないです。
ローマ数字 | 基数詞 | 序数詞(男性) | 序数詞(女性) |
---|---|---|---|
I | 1 | 1° | 1ª |
II | 2 | 2° | 2ª |
III | 3 | 3° | 3ª |
IV | 4 | 4° | 4ª |
V | 5 | 5° | 5ª |
VI | 6 | 6° | 6ª |
VII | 7 | 7° | 7ª |
VIII | 8 | 8° | 8ª |
IX | 9 | 9° | 9ª |
X | 10 | 10° | 10ª |
XX | 20 | 20° | 20ª |
XXX | 30 | 30° | 30ª |
XL | 40 | 40° | 40ª |
L | 50 | 50° | 50ª |
C | 100 | 100° | 100ª |
D | 500 | 500° | 500ª |
CM | 900 | 900° | 900ª |
M | 1.000 | 1.000° | 1.000ª |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
例えば、ルイ14世はイタリア語でLuigi XIV (Luigi quattordicesimo)と言う。
トリノにある通り名で例えば、Corso Vittorio Emanuele IIは (secondo)で、広場名でいうと例えばPiazza XVIII Dicembreは、XVIII (diciotto)になる。
以前、イタリア語学校へ通っていた時、Corso XXほにゃららって教科書にあってそれを授業中に読んだときコルソイクスイクスと言ったら笑われた(苦笑)。この場合はCorso ventiが正しい。
ビデオチャット会話中の失敗談は、8世紀のことをotto secoloと言って間違えたけど、正しくはottavo secoloです。
特定の世紀に有効な略語
世紀を表す略語として以下のような場合もあります。
世紀 | 略語(数字) | 略語 | 年代 |
---|---|---|---|
13世紀 | ‘200 | il Duecento | 1200年代 |
14世紀 | ‘300 | il Trecento | 1300年代 |
15世紀 | ‘400 | il Quattrocento | 1400年代 |
16世紀 | ‘500 | il Cinquecento | 1500年代 |
17世紀 | ‘600 | il Seicento | 1600年代 |
18世紀 | ‘700 | il Settecento | 1700年代 |
19世紀 | ‘800 | l’Ottocento | 1800年代 |
20世紀 | ‘900 | il Novecento | 1900年代 |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
例えば、‘200 (il Duecento)は1201年から1300年までの世紀を表し、必ず数字の前にアポストロフィをつけます。
duecentoは明確な年(200年)を示し、il Duecentoと最初に大文字にすると世紀(13世紀)を示し明らかに違うので注意。
さらに言うと例えば、il 1200 (il melleduecento)は、1200年の1月1日~12月31日の1年間を指します。
ちなみにanni 70 (anni Settanta)は、1970年から1979年の10年間を意味する。
最後に
数え数字以外に使う序数詞やローマ数字の使い方、イタリアでは街でよく目につき使うので覚えておくよいですよ。